■取り組みの目標
1.販路の拡大を支援し、高齢農家の生産意欲を高める
2.農産物と海産物を相互に交流(往復輸送)させることにより、流通効率を高める。
■取り組みの内容
1.相互流通により効率化を目指すシステム構築のための基礎調査。
■取り組みの記録
愛知大学と連携で農家支援の社会実験を始めました
都会の食卓へ、安全な自家用野菜のおすそ分け
山村と都市の協働協議会では東栄町の高齢農家で余った新鮮な野菜を、愛知大学の学生(地域サポーター)と連携して豊橋市内の「こども未来館」で実験的に販売しています。協議会では平成20年度の実態調査の結果、山間地で小規模に栽培される自家用野菜の余剰品が相当数にのぼることに着目、これらを都会の食卓に届けることによって山間地域に関心をもってもらうと同時に、高齢化した農家の生産意欲を高めようと考えました。早朝から協議会のスタッフが農家を巡回して朝取り野菜を集荷し午前中に豊橋市内の店舗に届けます。店舗ではこの事業に協力する愛知大学の学生スタッフが販売を担当し、12月初旬までの毎週土曜日に開催されていきます。
[1]
高齢農家の収穫風景
高齢農家では、自家用の野菜などの余剰品が少しでも収入になれば、生産意欲が湧いてくる。
[2]
山間地農業の厳しい現状
猪や鹿による食害の自衛策として、一時的にショックを与える「電気柵」が張り巡らされるが、高価な負担が高齢農家には重くのしかかる。
[3]
集荷風景
農家を訪問して朝取り野菜を集荷する。出荷伝票をチェックしながらの作業が続く。
[4]
洗浄風景
農家からの出荷された農産物を洗浄して、袋詰めする作業。
[5]
豊橋市まで搬送
軽トラックに積み込まれた、朝取り野菜の山。下流域の人々が待つ「アンテナショップ」へと向かう。
[6]
開店準備
販売の支援を行なう愛知大学サポータークラブの学生が開店準備のため忙しそうに動き回る。
[7]
開店です!
開店間もなくお客さんが覗き始める。会場の都合で、事前のPRができず、出足は今イチ。
ところが・・・
[8]
商売繁盛!
販売担当の学生が観光ハッピを着込んだとたんに、一挙に客足が増え始めた。
[9]
ブルーベリーも参入
地域のNPOが栽培するブルーベリーも出品。この日出荷の30パックは「あっ」という間に完売。
[10]
若いお母さんが・・・
会場は豊橋市の「子供未来館」若い主婦層が多いため、サラダ感覚の野菜が売れ筋です。
[11]
試食品です
試食品があると、売れ行きは好調。特に漬物などは好評でした。
[12]
学生と農家の交流
事業の半ばで販売支援の学生と生産農家との交流会が行なわれ、貴重な意見交換が今後の体制づくりに活かされることとなった。
[13]
高齢農家との意見交換会
未参加の高齢農家から今後の要望や提案を直接聞き取る意見交換会を開催して実態を把握する。
[14]
販売最終日
第23回目の最終日は、出荷側の生産農家と学生が、協働で販売を行ない、料理のレシピを提供しながら消費者との交流を図った。
[15]
蒲郡市にも展開
期間中の11月初旬。蒲郡市内の自動車販売会社からの提案により
イベントに特別参加。出品された野菜類は好評のうちに完売した。
この後も事業の進行に連れて順次、記録を掲載していきます。